Stellaris(ステラリス)において、銀河の守護者となるか、それともすべてを終わらせる脅威となるかを選択する「危機になる」アセンションパーク。度重なるアップデートとDLC(The Machine Age、BioGenesis、Infernals Species Packなど)の導入により、現在選択できる危機の道は大きく分けて4つに拡張されました。
本記事では、現在の環境(Ver4.2 Corvusアップデート以降)における各危機パスの強さ(Tier表)と、それぞれの前提条件・独自メカニクス・運用戦略について、極めて詳細に解説します。
「危機になる」Tier表(Ver4.2環境)
| Tier | 危機パス | 収録DLC | 特徴・評価 |
| A | 銀河の大敵 (Galactic Nemesis) | Nemesis | 鉱物で艦船を量産し、星を砕いてダークマターを得る。爆発的な軍事拡張力と速攻性が魅力。 |
| S | 宇宙の起源 (Cosmogenesis) | The Machine Age | 没落帝国の技術力と「シナプス旋盤」による圧倒的な研究力。軍事・内政ともに隙がない最強格。 |
| B | ベヒモスの怒り (Behemoth Fury) | BioGenesis | 圧倒的単体戦闘力を持つ生体兵器を育てる。ただし暴走時の自国被害リスクが高く、管理難易度が非常に高い。 |
| A | 銀河の超高温化 (Galactic Hyperthermia) | Infernals Species Pack | 銀河全体を高温化させ、環境を操ることで敵を圧倒する。特化ビルドとのシナジーが強力。 |
各危機パスの詳細解説
ここからは、それぞれの危機パスの具体的な仕様と、運用する際のメリット・デメリットを深く掘り下げて解説します。
1. 銀河の大敵(Galactic Nemesis)
『Nemesis』DLCで追加された、最もオーソドックスかつ破壊的な危機パスです。銀河の星々を破壊してダークマターをかき集め、全種族をシュラウドへ昇華させる(事実上の全滅)ことを目指します。
- 前提条件: 3番目以降のアセンションパーク枠。平和主義、受容主義ではないこと。銀河の守護者/皇帝ではないこと。
- 専用メカニクスと進行:
- 脅威(Menace)システム: 他国の艦隊の破壊、星系の占領、従属国の統合などの悪行によって「脅威ポイント」を稼ぎ、危機レベルを1~5まで上昇させます。
- 存在の危機: 通常の戦争事由(請求権など)を一切無視して、相手を完全に滅ぼすための専用開戦事由が使用可能になります。
- 専用艦船・建造物:
- メナス艦(Menacing Ships): 危機レベル進行で解禁されるコルベット・駆逐艦・巡洋艦。合金ではなく「鉱物」で建造・維持ができるため、鉱山特化の経済で異常な数の艦隊を出力できます。
- スターイーター (Star Eaters): 恒星を破壊し、星系内の全惑星を粉砕してダークマターを抽出する専用の超大型艦。
- エーテル位相エンジン (Aetherophasic Engine): 首都星系に建設する最終兵器。スターイーターで集めたダークマターを注ぎ込んでアップグレードし、完成させると銀河の全恒星がブラックホール化し、ゲームに勝利します。
- メリット(強み):
- 合金というボトルネックを無視し、余りがちな鉱物で艦隊をスパムできるため、軍事力の立ち上がりと補充速度が全危機中で最速です。
- 星系を占領・破壊するだけでリソースが手に入るため、戦争をすればするほど自国が雪だるま式に強くなります。
- デメリット(運用上の注意点):
- 危機レベルが最大(レベル5)に達した瞬間、没落帝国を含む全銀河の国家から強制的に宣戦布告されます。これを跳ね返せるだけの軍事力と、防衛用のチョークポイントを事前に完全に整備しておく必要があります。
2. 宇宙の起源(Cosmogenesis)
『The Machine Age』DLCで追加された、知識と技術の探求の果てに現実世界を歪め、新たな宇宙の創造を目指す危機パスです。悪意を持って銀河を滅ぼすのではなく、狂気的な研究の副産物として銀河に甚大な被害をもたらします。
- 前提条件: 4番目以降のアセンションパーク枠。銀河の守護者/皇帝ではないこと。従属国ではないこと。(※志向による制限はなく、受容主義や平和主義でも取得可能)
- 専用メカニクスと進行:
- 高度なロジック(Advanced Logic): 専用の目標を達成したり、後述のシナプス旋盤を稼働させることで蓄積されるポイント。これを用いて危機レベルを進行させます。
- 無限理論の応用: 危機ランクが4になると解禁。現実を操る実験を行い、ローカルまたは銀河規模の強力なバフ(あるいは予測不能な亜空間嵐などの事象)を引き起こします。
- 専用艦船・建造物:
- シナプス旋盤 (Synaptic Lathe): POP(人工物・生体問わず)を収容し、彼らの精神をすり減らす(最終的に消滅する)ことで、莫大な研究力と高度なロジックを生み出す専用の巨大構造物。
- 没落帝国技術の解禁: エスコート、巡洋戦艦、タイタンといった没落帝国の強力な艦船や、クラス4特異点などの極めて出力の高い専用建造物が自前で生産可能になります。
- メリット(強み):
- 没落帝国の艦船・建造物が使用できるため、艦隊の質と内政の出力が規格外に跳ね上がります。
- シナプス旋盤による研究出力が圧倒的で、他国を技術力で完全に置き去りにできます。繰り返しの技術研究(リピータブル)も容易に回せます。
- デメリット(運用上の注意点):
- シナプス旋盤の出力を維持するためには、「他国からの略奪」や「奴隷の購入」などによるPOPの継続的な供給(消費)が不可欠です。
- 実験や旋盤の稼働により他国の好感度が著しく下がりますが、最終段階に到達するまで自動的に全銀河と宣戦布告状態にはならないため、比較的安全に準備を進められます。
3. ベヒモスの怒り(Behemoth Fury)
『BioGenesis』DLCで追加された、超巨大な生体兵器を育て上げて銀河を蹂躙する、育成要素の強い危機パスです。最終的には自国の生命体すべてを巨大な肉塊へと融合させ、全銀河の頂点に立つ捕食者となることを目指します。
- 前提条件: 4番目以降のアセンションパーク枠。『BioGenesis』DLCの導入。
- 専用メカニクスと進行:
- 野生の洞察 (Feral Insight): 生体艦船を生産・破壊したり、ベヒモスを暴走(Rage)させて星を喰わせることでポイントを稼ぎ、危機レベルを進行させます。
- 暴走 (Rage) と捕食: ベヒモスは空腹時や他個体との遭遇でコントロールを失い「暴走」します。暴走中は周囲の星系基地を破壊したり、惑星をPOPごと捕食して自らの成長の糧とします。
- 専用艦船・建造物:
- ベヒモス (Behemoths): クラスIからクラスIVまで段階的に成長する超巨大生体兵器。育成には莫大な食料(バイオマス)を要求されます。
- 栄養供給アレイ (Trophic Array Megastructure): ベヒモスの空腹を遅らせ、暴走を防ぎつつ成長を促進するための専用巨大構造物(※一度に1体しか接続不可)。
- メリット(強み):
- 完全に育ち切ったクラスIVベヒモスの単体戦闘力は規格外で、敵の主力艦隊や重武装の星系基地すら単騎で蹂躙できるロマンとパワーを秘めています。
- 暴走状態を逆手に取り、敵国の領土内で意図的に暴走させることで、宣戦布告なしに相手の経済基盤を食い荒らすといったトリッキーな戦術が可能です。
- デメリット(運用上の注意点):
- 自国経済崩壊のリスク: 最大の敵は「飢えた自分のベヒモス」です。管理を怠って自国領土内で暴走状態になると、重要な惑星すら容赦なく食べてしまうため、文字通り飼い犬に手を噛まれて経済が崩壊します。
- エサの莫大な維持費と、暴走させないための位置取りなど、非常に重いマイクロマネジメント(ベビーシッター)が要求されるため、全危機パスの中でも屈指の運用難易度を誇ります。
4. 銀河の超高温化(Galactic Hyperthermia)
『Infernals Species Pack』で追加された全く新しい危機パスです。冷えゆく銀河の温度を強制的に引き上げ、自らに適した過酷な灼熱の環境へとテラフォーミングしていく、環境操作型の危機です。
- 前提条件: 『Infernals Species Pack』DLCの導入。
- 専用メカニクスと進行:
- 銀河のるつぼ (Galactic Crucible) と導管 (Conduits): 危機レベルが上がると、るつぼから自動的に「導管」が射出されます。これらが各星系に到達すると、恒星の熱を奪って「赤色巨星(Red Giant)」へと変異させ、そのエネルギーを用いて銀河全体を強制的に高温化させます。
- 結晶化エントロピー (Crystallized Entropy): 星の熱から抽出される専用資源。これを用いて危機レベルを上げたり、専用艦船を建造します。
- 専用艦船・建造物:
- エンバー・クルーザー / バトルシップ (Ember Cruisers & Battleships): 結晶化エントロピーを消費して建造される、炎に包まれた専用艦船。高温環境下でさらに強力なボーナスを得ます。
- 専用国是の解禁: 「炎の教団」「灼熱惑星の使徒」など、熱や火山活動に特化した新たなプレイスタイルがアンロックされます。
- メリット(強み):
- リトイド(岩石種族)や、熱に適応したインフェルノ系種族と組み合わせた際の防衛力・内政力が極めて強固です。
- 敵の星系を赤色巨星化させ、惑星を熱で住めなくすることで、艦隊決戦を行わずとも間接的に他国を壊滅状態(居住適合度の低下による経済崩壊)に追い込むことができます。
- デメリット(運用上の注意点):
- 環境適応というワンクッションを挟むため、直接的な艦隊スパムによる速攻性にはやや劣ります。
- 巨大構造物とのアンチシナジー: 星系の恒星が次々と赤色巨星に変わってしまうため、「パルサー」を建設条件とする量子カタパルト(Quantum Catapult)などの一部の巨大構造物が、進行度によっては建設不可能になるという致命的な注意点があります。
Stellarisの艦隊戦にハマったあなたへ
数万隻の艦隊が宇宙を埋め尽くし、要塞(チョークポイント)を巡って激突する…。Stellarisの醍醐味である「あの大艦隊決戦」の興奮を、最高密度の漫画で味わってみませんか?
『銀河英雄伝説』は、まさに銀河規模のStellarisです。
「専制君主制(帝国)」対「民主主義(同盟)」のイデオロギー対立、天才提督による艦隊運用、そして要塞攻略の知略。この漫画を読めば、次のプレイで「ファイエル!(撃て)」と叫びたくなること間違いなし。Stellarisプレイヤーの必修科目です。



コメント